つみたてNISAがはじまりました。
もう、始めていますか?
年間40万円までという金額の少なさをデメリットと考えてしまい、それ以上検討をしていないようなら、もったいない。
つみたてNISAの20年という期間を味方に、2倍の老後資金を準備!
つみたてNISAでいくら貯まるのか
つみたてNISAは年間40万円まで。
一方従来のNISAでは年間120万円まで。
金額だけで見ると従来ののNISAの方が有利に見えますね。
でも、期間を考えると差がでてきます。
つみたてNISA=20年×40万円=800万円
従来のNISA=5年×120万円=600万円
株式投資の投資方法では、長期投資することにより株式本来のリターンをリスクを低く保ちながら得ることができると考えられています。
しかし、もし25年間株式を持ち続けられるのなら、話は全然違ってくる。どの25年間をとるかによって多少の違いはあるかもしれないが、その差は大きくない。図1の対象期間中に25年間株式を持ち続けたとすると、やはり年平均10%強のリターンが得られたのだ。もし1950年以降で株式投資に最悪だった25年間をとったとしても、年平均リターンはそれよりも約3%ポイント低かった(約7%)だっただけである。一方、この平均値からの年々の実際に得られるリターンのぶれは投資期間に比例して小さくなる。保有期間が25年になると、上に6.7%、下に2.6%にせばまるのだ。とりわけ下にぶれる度合いが小さくなることがわかるだろう。
(略)
一般的に言って、投資期間が例えば20年以上とかなり長期間でなければ、株式から平均的に得られる高いリターンを手にすることは難しい。(「ウォール街のランダム・ウォーカー」 P.436より)
つまり、従来のNISAの5年で得られるリターンよりも、つみたてNISAの20年で得られるリターンの方が、得られるリターンが多くなる可能性の方が大きいと考えられます。
ここは、異論の多いところかもしれません。
株式というと、何倍にもなる銘柄ときには現れ、ときにはそんな銘柄を運よく保有して、大きなリターンを得た経験もあるかもしれません。私自身もそんな経験があります。しかし、よく考えてみると、それは「たまたま」であり、しかもキチンと利益確定をすることは難しいことも経験ずみです。
だいたいにして、もっと利益が伸びるんじゃないかと欲張っているうちに、だんだん株価が下がり、まだ反発するかもしれないと期待をもちつつホールドしているうちに、買値付近になってしまい、なんだかもったいなくなって、売れずにいると、買値を下回ります。そのまま塩漬けになった株もあれば、損切りした翌週にまた急上昇したりする銘柄もありました。
難しいんですよね。。正直。
それを5年の中でリターンを得るというのは難しいかなと、私の技量では思います。
ワタシのようなへたっぴには、
20年という時間を味方につける方が、有利に資産運用ができると思います。
つみたてNISAの800万円では老後資金は少ないのか
また、つみたてNISAを選択しない人の中には、「20年で800万しか積み立てられない」のか、と考えてしまい、それ以上考えないこともあるかもしれません。
800万円、少ないですか?
ワタシには十分です。
でも、もう少し増やしたいです。
老後資金には、もう少し増やしたいです。
夫婦で積み立てる
まず、夫婦でつみたてNISAにします。
すると、800万円×2人で1600万円になります。
1600万ならどうですか?
もうちょっとないと老後資金には不足かもですね。
なので投資運用して増やします。
運用先をどうするか
次はつみたてNISAで何に投資して運用するのかがポイントですね。
- 預金
- 国債
- 債券
- 金
- 株式
- 外貨預金
投資にはいろいろと種類があり、それぞれにリスクとリターンが違っています。
・リスクが低ければリターンは低くなる
・リスクが高ければリターンは高くなる
老後資金の準備にはリスクとリターンはどの程度に考えたらよいか。
老後資金はなくなると困るから、堅実に国債で運用したいと考えるでしょうか?
20年という期間を味方につけるなら、リスクの高い株式で運用するのが良いと思います。
先ほどの「ウォール街のランダム・ウォーカー」からの引用によれば、
投資期間が例えば20年以上とかなり長期間であれば、株式から平均的に得られる高いリターンを手にすることができる
ということになります。
また、そのリターンは年間7%になるわけです。
1600万円を7%で運用してみると…
表の左は一人で800万円つみたてNISAで積み立てた場合。
右は夫婦二人で1600万円の場合。
それぞれ年7%で20年間運用してみた場合の試算です。
夫婦で3400万円。
これに年金と退職金とiDeCoがあれば
ワタシには満足できそうな老後資金です。